電設会社の仕事はまず営業活動から始まります。仕事ををいただくための業務です。新規のお客様に対し自社の実績や特徴などをアピールするため、会社の案内書などを使って積極的に営業活動を行います。お客さまに好印象を与える努力が受注につながっていきます。
これからの営業は自社の良いところをアピールする力が必要です。 自社の技術力や特徴を活かして、お客様の要求に合った魅力ある企画を提案しなければいけません。 営業担当者も専門知識や経験を身につけて力を磨き、営業活動を行います。
予算の範囲で、お客さまの要望に応えるための全体像を設計します。図面はコンピュータを利用してCADで作成することが多くなりました。 これが「設計図」です。この「設計図」に基づいて工事にかかる金額を予め算出し、「見積書」を作成します。材料費、労務費、運搬費、現場経費などを細かくチェックしていきます。
見積した金額を検討し、その工事に最適な金額をお客さまに提出します。 工事に取りかかる前にお客さまと十分な交渉を行い、お互いに納得した時点で契約書を取り交わします。
契約が成立すると、実際に工事に必要な「施工図」を作成します。 担当者は「設計図」をもとに現場で必要箇所の採寸などを行います。 これが終わると、出来あがった「施工図」に基づいて、いよいよ技能者による工事が始まります。工事の進行に合わせ、技能者や資材の手配を適切に行い、工期に遅れが出ないよう安全で質の高い工事を進めていきます。
施工の段階で、いろいろな検査が行われます。 自社で行う「社内検査」と「官庁検査」およびお客様が行う「竣工引渡検査」があります。電気工事で特に重要な検査は電気を使用する前に行われる検査です。 これは国がお客さまに義務づけているもので、これに合格しないと電気を使用することができません。そのほか完成した時点で、都道府県や消防署による検査もあり、それら全てに合格することでようやく設備が使用できるようになります。
お客さまによる最終的な竣工・引渡検査を受け、これに合格した段階で、機器の取り扱い説明などを行い、お客様へ引渡しとなります。
引渡し後、電気設備に対して故障や使い勝手に問題がないかを、定期的な巡回によりチェックします。 アフタサービスとメンテナンスはお客さまとの信頼関係を維持していくためにも重要です。 工事が終わってからもお客様の大切な資産を維持管理するお手伝いをしていきます。